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Netrunner(ネットランナー)は、1996年にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発表したトレーディングカードゲームである。同社の「マジック:ザ・ギャザリング」の生みの親であるリチャード・ガーフィールドがゲームデザインを担当した。当初発表された基本セット(v1.0)のほかに、拡張セットとして「Proteus」(v2.1)および「Classic」(v2.2)がある。 == 概要 == Netrunnerの世界観は、R. Talsorian Games社が発行するテーブルトークRPG「サイバーパンク2.0.2.0.」をベースとしたサイバーパンクである。サイバースペースが全世界を覆いサイバネティクス技術が発達した近未来を舞台として、国家を凌駕する権力を持つに至ったグローバルな巨大企業体「Corp(コーポ)」と、Corpのネットワークへと侵入して企業機密を盗み出すデータ盗賊「Runner(ランナー)」の対決を描いている。 Netrunnerでは、二人のプレイヤーがそれぞれ「Corp」と「Runner」に分かれてプレイし、対戦相手よりも先に自分の役割に課せられた目標(勝利条件)を達成することを競う。 Corpの目標は、合法非合法問わず様々なAgenda(事業計画)を、時間とコストを投入して達成し利益を得ることである。また、達成前のAgendaが外部に漏洩してCorpの利益を損なうのを防ぐため、ICE(アイス)〔Intrusion Countermeasure Electronics(侵入対抗電子機器)。現代のファイアウォールに相当する。ウィリアム・ギブスンによるサイバーパンク小説『クローム襲撃』『ニューロマンサー』に由来。攻性防壁の項も参照。〕と呼ばれる保安プログラムを幾重にも張り巡らせ要塞化することで、自社のネットワークを侵入者から守っている。 Runnerの目標は、これに対して、Corpのネットワークへ侵入を仕掛け(Run)、サイバースペースデッキとICEbreaker(アイスブレーカー)〔「ICEを破るもの」の意。電子的な防衛機構であるICEを無力化するプログラムの総称。〕を駆使して、データ要塞の最深部からAgendaを盗み出すことにある。もちろん、Corpのデータ要塞は一筋縄に攻略できるものではない。ストリートのコネを使って資金(Bit)を稼ぎ、侵入に用いる各種のハードウェアやプログラムを買い揃え、ネットを通じて他のRunnerたちの支援を受けることが欠かせない。 またCorpは、神出鬼没なRunnerの攻撃に対して電子的な防御を固めるだけでなく、より積極的にRunnerの排除や抹殺(Flatline〔脳波計が「水平を描く(フラットライン)」の意。自身の脳をデッキと直結しているRunnerの敗北と死を意味する。〕)を試みることがある。ある時は、非合法のBlack ICE(ブラックアイス)を用いてネットワークに直結している侵入者の脳を焼き、あるいはRunnerの物理的な居所を突き止めて暗殺チームを送り込み、果ては標的の居住区画を市街ごと吹き飛ばすことさえ厭わない。すなわち、Corpの執拗な追跡と攻撃から身を守ることができなかったRunnerを待ち受けるのは、確実な死である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Netrunner (カードゲーム)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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